企画その1



***


 クラーリィは途方に暮れていた。
 目の前に広がるのは盛大に描かれた魔法陣、そして見慣れないほどに巨大化した四方の壁。本当は巨大化したのではなく、クラーリィが縮小しただけなのだが。

 そう、クラーリィはとある魔法に失敗した。そして思いも因らぬ結果に途方に暮れていた。服はかろうじて肩に引っ掛かってくれているものの、今のクラーリィにとってそれは既に只の大きな布に過ぎない。

 ぐるりと辺りを見渡す。装置や本やらとの相対比から察するに、どうやら自分は十五年ほど若返ってしまったようだ。服もどうにかしたいし、戻る方法も探したい。さて、どうしようか…?



 とりあえずホルン様に謝りに行こう
 この恰好…フルートが喜びそうだ
 サックスに服を取りに行かせよう
 シコードの妖精さんに何とかしてもらおうかな
 リュート王子の部屋に戻り方が書いてある本があるかも



Top